保育園における園長の役割を教えてください。

渡邊実際にたくさんの時間を子どもたちと過ごし、保育をしている職員の育成が重要な役割だと思います。 そういった意味では、職員自身が主体的に行動し、成長できるよう職員をサポートする存在でありたいと考えています。
河内たしかに、全て園長の考えや指示のみで物事が進んでいくということではなく、園全体がひとつのチームとして、子どもの最善の利益を具現化できるよう園を支える縁の下の力持ちという存在でありたいですね。
渡邊園長としてリーダーシップを発揮して方向性を示すことは大事ですけど、それと同時にあくまでも良い保育を作っていく主役は職員という感じですかね。
石川それ以外には、保育園に関わる人と人とを繋ぐことも重要な役割かと考えています。例えば、保護者同士や園と地域、保護者と地域、職員同士というように人と人とを繋いで、子どもを取り巻く環境が豊かになるような関係性を構築していくことを意識しています。
渡邊実際、園長には様々な側面から色々な役割が求められますよね。裏を返せば、状況や場面によって、園長に求められる役割は変わってくるとは思いますが、やはり最終的には、見つかった課題がその当事者だけで解決できないというときに、その課題に向き合い、最適な手段を見出して解決していくことが園長の役割とも言えますかね。

園長の職務で大切なことは何ですか?

渡邊相手や場面によって、柔軟な対応をすることを大切にしています。一方で保育観や倫理観など一貫性があることが大切な面もあるので、そのバランスを常にとっていくことですかね。
河内私も柔軟性に近い意味で、相手の立場に立って考えるということを大切にしています。
渡邊保育を福祉という観点から考えると、相手の困りごとを一緒に解決していくという、一人ひとりに寄り添う姿勢が大事になってきますよね。
河内そのためには、相手とコミュニケーションを取るときに、論理的であり過ぎても、感情的であり過ぎても良くないので、常にニュートラルな状態で、問題に向き合うにしています。
渡邊特に今は変化の流れが早い時代ですから、社会の変化やそれに伴う子育て環境の変化、子どもの育ちの変化などを踏まえると凝り固まった考え方では、良い保育園運営はできないと思いますね。
石川そういう意味では、社会の機能の一部として、保育園がどうあるべきかを考えることも重要ですよね。
渡邊それが定まると、次に保育者がどうあるべきかが定まりますから、社会の在り方など、未来を見据えて、運営方針や内容を見極めていくことも求められますね。
石川一貫性という点では、やはり子どもの最善の利益(子どもにとって最も良いこと)を考えることを大切にしていますね。
渡邊直接的にしろ、間接的にしろ、最終的に子どもにとってどのような影響があるのかを考えて、物事を決めていくことが大事ですよね。その選択が本当に子どもにとっての最善の利益だったかの判断は難しいところですが、最終的な判断をするまでのプロセスの中で、様々な人の立場を踏まえた上で、子どもにとって最善と呼べる選択を皆で考え、協力して実行していけるよう調整をしていくことが大切なことなのかもしれませんね。
石川常に子どもと子どもに関わる人、全ての気持ちや声を代弁できるようになることが大切であり、役割でいうところの人と人とを繋げるということかもしれませんね。

あい・あい保育園はどんな園ですか?

河内できるようになったという結果だけではなく、できるようになる過程も大切にしているのがAIAIだと思います。例えば、知識だけをただ詰め込んだりするような保育は、本当に将来必要な力を育むことにはならないと思います。
石川絶対的な正解や答えを定義するのが難しい時代背景を考えると、自分の頭でしっかりと考えて、一人ではできないことを周囲と協調していくという過程が、これからの社会で生きていくためには大事ですよね。
渡邊最終的には周囲とどのような関係を築けるか、その上で何を達成していくかですから、過程を大切にするということは、最終的には結果を出す上で必要不可欠な力を育むということですよね。その過程から多くのことを学ぶためには、子どもたちに必要以上に手を貸し過ぎたり、安易に答えを提示するのは、幼児期に本当に必要な経験とは言えませんよね。
石川そういった自分で考える、やってみる、頑張るということを周囲に温かく見守られながら、のびのびと生活できる、もう一つの家でありたいですね。